<Mt・Aspiring East and West Matukituki>
期間 10月28日〜11月1日   山域 No5 ワナカ近く

10月28日 ワナカからmt・Aspiring行きのバスを予約して9
時半ワナカ発。バスは、mt・Aspiring駐車場まで往復45ドル
。10:25 駐車場手前10Km地点のつり橋で下車しEast Matukituki
を先に歩きに行く。個人の牧場の脇を2時間歩いて、やっと森
の入り口。うんざりする。森に入って16:30、Kichener Flat
までの分岐着。ここまでは平坦。分岐手前のテント場は快適そ
う。トイレなどの設備はなし。分岐から1時間、ゴルジュを右
手に急な坂を上る。17:30 突然ゴルジュが開け、谷の終わり
にでる。シーンとした平原があらわれ、想像していなかった神
秘的な光景に言葉を失う。谷の終点は2段階に別れた絶壁で、
そこから滝がおちている。テントのはれそうな場所はあるも、
右岸を藪こぎして進むと、ケルンが岩屋へ案内してくれる。Lock
of ages bivvy
。ハングした岩屋に焚き火場所が先人によってつくられている
。居心地最高。快適なビバークになる。岩屋のすぐそばを川が
流れているので水の心配はなし。

10月29日 快晴の朝。岩屋からピンクに染まった雪山をながめ
る。谷の終点にある滝を近くまで見に行こうということになり
、沢登りに近い形で藪こぎをしつつ進むと、岩屋から1時間半
で滝の直下へつく。この滝の上には、湖があることはわかるも
、岩登りをしないとそこまでは行き着けない。残念。岩屋に引
き返し、今度は二股に分かれた別の川をさかのぼると、雪渓に
行く手を阻まれた。迫力にまたも絶句。雪解けの川の水は凍る
ように冷たく、何回も渡っているうちに感覚がなくなってきた
。今日は昨日の出発地に戻り、Westサイドへ行くつもりだった
が、予定を変更し、今夜も岩屋にとまることにする。私はかわ
らで昼寝して、サムはまだ散策を続けていた。

10月30日 10時出発。つり橋地点へ戻り、なんとヒッチハイク
がつかまり、10キロ先のMT・Aspiring駐車場までのせてもらえ
た。16:00駐車場発。草原を行く。出発してすぐにRobroy氷河
が右手にみえる。3時間の往復コース。今日は通り越す。18:30
 Aspiring小屋着。ここはDoc(国の機関)の小屋でなくクラ
ブのものなので、一泊20ドルでガスレンジつき。ただし、テン
トサイトは5ドルで、小屋も使い放題。テントにする。そして
小屋に寝るまで居座る。マットレスまで借りてテントにもって
いく。なんてありがたい。

10月31日 9時半出発 LiverPool小屋へむかう。片道3時間の
日帰り。Aspiring小屋をでて森をぬけるとすぐにまた平坦な草
原。11:00 Liverpoolまでの分岐着。ここから1時間半、四足
での急なのぼり。ここは本当にきついのぼりだった。森林限界
をこえると岩岩した地形。雪が大分まだ残っていて、小屋のあ
たりは一面の雪。霙も降ってきたので、すぐ下山する。ガスが
あり景色は拝めなかったが、実際は絶景なのだという。Aspiring
はCascade Saddle(1500m)方面へ行くのが有名だが、
今回はまだ肩までの積雪とのことで断念。

11月1日 あいにくの雨で、Robroy氷河もあきらめ、駐車場へ
引き返す。バスは15:30にちゃんと迎えにきてくれていた。

感想 なんといってもEastサイドの思いがけない谷の終点の姿
が印象的。ほかに比べて、全くといって整備されていないので
、おいしいみつけものをした気分だった。このAspiringはあま
り知られていない地域だが、今回いったところのほか、まだま
だやり残した部分が多い。絶対にもう一度行ってみたいところ
だ。Westサイドはポピュラー。