二次合宿〜藪の中央アルプス
メンバー:原山愛(4)渡嘉敷唯史(3)天本麻子(3)黒岩聖也(1)
山域:中央アルプス
期間:8月22日〜8月27日

8月22日(金)晴れ
7:05富山−9:15直江津 9:53−11:23長野 11:26−13:54伊那市 16:30−18:10飯田
朝、ぎりぎりの出発で何とか富山をたつ。危なかった。今思えばここから今回の合宿のくるいが生じていたのかもしれない。伊那市で下りたものの違う駅で下りなければいけなかったことが判明し、買い物だけして飯田までまた電車に乗る。飯田でがけ崩れで林道が通行できないと聞き一瞬しらけるがいろいろ聞いた結果、歩きでは行けるとのことで駅前で袋詰をし、タクシーに乗って大平宿へ。袋詰を終えるころには日も落ち、暗闇の中、大平宿に着く。そこの林道でテントを張ってその日は眠る。初日から変に疲れた・・・。(天本)

8月23日(土)

8月24日(日)
4:00起床 5:30 摺古木山登山口、発 7:25摺古木山山頂、着
9:55安平路小屋、着 11:50安平路山山頂 14:25松川乗越、着
17:00袴腰山からやや下った所にてテント張る
.今日はようやく山に入れる。その思いからか、安平路小屋には予定より早く着く。そこで次の日のヤブこぎのみの日程を考えて先に進む事を選択。最低でも浦川山、できれば松川乗越までは行く事を決める。ただ予想に反してヤブはひどくなく、どんどん行ける。ひどい所でも尾根上を歩き続ければ道はできていたので、迷う所はほとんどない。テープも多く付けられていた。この日の日程で疲れたのは松川乗越からの登り。そこでは大分ヤブにウンザリさせられた。そのまま歩き続け(16:00の天気図の放送を聞くために大休憩をしたが)、ヤブのない所でテントを張る。熊が出たらいやだなと言う事でラジオの音量を大きくして付けたまま寝る。疲れた事もあり、シュラフに入って5分後にはラジオも関係なく、寝ていた。                   (渡嘉敷)

8月25日(月)晴れ
3:45起床  5:15出発  8:15奥念丈岳(2303m)着
12:42南越百山(2569m)着  13:43越百山(2613m)着
14:40越百小屋着  19:30就寝
昨日距離をかせいだので、気持ちが楽である。しかし、あいかわらず藪こぎ、しかもすごい虫の数。精神的にかなりやられる。しかし、道は分かりやすく何度か谷に迷いかけるが、尾根上をたどっていけば簡単にテープを見つける事ができる。南越百まで来るとやっと笹がなくなりザレ場。久し振りに笹がないと、気分までウキウキする。休憩をかなりとって出発。そして、小屋到着。越百小屋のおじさんにとても親切にしてもらう。

8月26日(火)
3時45分起床―5時35分越百避難小屋―6時40分越百山―8時32分仙巌嶺―10時25分南駒ヶ岳―10時55分分岐点―11時30分引き返す―11時45分分岐点―12時15分摺鉢窪避難小屋―7時00分就寝
朝起きると雨の音が聞こえた。しかし出発するころになると雨はやんでいた。ただ霧がかかっていた。小屋のおじさんにお礼を言ってから出発した。越百山の手前あたりから風が強くなってきた。越百山に着いた。すぐに出発した。そのうち雨も降ってきた。仙巌嶺に着いた。すぐに出発した。ここから南駒ヶ岳への道のりは長かった。三角点のある所まで着いたが南駒ヶ岳ではなかった。それから少し行くと南駒ヶ岳に着いた。すぐに出発した。それから下って行くと摺鉢窪避難小屋に行く道と空木岳に行く道とに分かれる分岐点があった。そこで休憩をした。休憩して少し行ってから天気も悪く空木岳避難小屋への道のりも遠いため引き返すことになった。そしてまた少し行くと分岐点に着いて摺鉢窪避難小屋への道に移った。そこから少し下ると小屋が見えてきてほっとした。下るのも大変だったけど何とか小屋まで着いた。小屋に着くと後は適当に過ごして寝た。天気が悪かったから結講大変な一日だった。(黒岩)

8月27日(水)晴れ
5:30起床―7:12赤薙避難小屋発―7:37休憩(避難小屋との分岐)―8:5
0休憩―9:25空木岳頂上―10:34休憩(木曽殿山荘への下り中)−11:20木曽殿山荘―11:38休憩(木曽義仲の力水)−12:43休憩―13:58休憩―15:05休憩(林道着)―19:00タクシー−20:00温泉−21:00南木曽駅へ(タクシー)
林道が長く果てしなく本当に疲れた・・・・・・。途中で蚊に追われ、タクシー会社と連絡がついたときは心底ほっとした。温泉に入り南木曽駅までタクシーで行き、駅前の飲み屋兼食堂みたいなところでご飯を食べ、やっと生き返った。その後、南木曽駅の待合室で寝た。が、私はほとんど寝れず・・・・・・(天本)

【雑感】
法文学部 法政策学科 3年 渡嘉敷唯史
中央アルプスという名前に惹かれた事がこの山行のきっかけだった。実際に行ってみると、なかなか人に会わない。それどころか移動中に会ったのは1人だけ。つまり縦走中に話すのはメンバーだけ。それもなかなか良かった。上級生には読図の練習にもなったし、黒岩君には定着合宿であまり活動できなかった分、いい経験になったと思う(読図・ヤブこぎ・空木岳からの下りなど)。結果として途中下山にはなってしまったけど、1日1日の活動には満足の行くものだった。中央アルプスにはもう一度(同じメンバーでもいいから)行きたい。

農学部 獣医学科 3年 天本麻子
今回の合宿は定着と同様、雨にやられたというかんじでした。それでも前半はまだよく入山日の大平宿から4日目の越百までは天気はよかった。ただ入山前にがけ崩れ情報などで予定よりも大平宿に着くのが遅れたりとあまり順調ではなかったが・・・・。後半は天気がくずれ、途中下山ということになったが最初から予定通りにいってなかったことなどを考えると無理してあのまま日程をこなさずによかったという気がします。人がとにかく少なく虫がやたらと多く小屋がやたらときれいなところでした。この山行を終えて改めて気付いたことは私は山に登るよりも山の中に居座って自然の一部のようになっているのが好きだということ。私は登山道の入口で充分です・・・・・・。最後に一緒に登ったみんな、精神的にやられてた私に付き合ってくれて本当にありがとう。

水産学部 水産学科 1年 黒岩聖也
二次合宿で中央アルプスに行った。中央アルプスはとてもマニアックな山だと思った。あんまり人に会うことはなかった。安平路山から南越百山まで熊笹が多かった。僕はだんだん面倒くさくなってきて熊笹を無理矢理押しつぶしていた。なかなか楽しかったが疲れた。南越百山から摺鉢窪避難小屋までは歩きやすかったが風が強く雨が降って大変だった。最後の日は晴れていた。景色が綺麗だった。こういう事をやりながら二次合宿は終わったわけだが中央アルプスはいい山であった。今度行くことがあれば木曽駒ヶ岳まで行きたい。

教育学部 英語科専修 4年 原山愛
初日の林道歩きで、このメンバーで来たことを後悔する。みんなの歩幅と私の歩幅が違いすぎて、みんな歩くの速いんだよねぇ。こうなったらマイペースで歩いてやる!そう心に決める。次の日からのヤブこぎ。背丈を越えるヤブ。トカー、そんな中途半端なところで休むんじゃない!そんなトコトコ歩いてんじゃない!イライラ、イライラ。ってか、一次合宿よりも二次のほうがはるかに精神的にやられてたからなんだけどね。次の日は、ヤブを抜け稜線に出ると、ピシピシ雨に打たれる。みんな意識が飛んでいる。梅雨前線のバカヤロウ!ってことで、下山決定。次の日は、快晴。終わりよければ全てよし。のはず。
 こんなイライラした私の言葉に耐えつつ先頭でヤブをこぎ続けたトカ、体のあちこちが痛み始めた私に優しい言葉をかけてくれた麻子、一年生にも関わらずいきなりこんな縦走に付き合ってくれた黒岩君本当にありがとう!!