地域:四国剣山
期間:2003年8月30日〜9月3日

8月30日(土)
起床(4:00)−川上発(5:40)−登山口(7:40)―龍光寺(9:35)−一の森ヒュッテ(13:00)
川上バス停からコリトリ登山口までは、車道を歩く。途中、剣山方面と見越し方面の分岐の看板に惑わされて、剣山方面へ歩いていったが、道を間違い約1時間も無駄に歩いてしまった。登山口は看板も倒れていて分かりにくい。登山口から、龍光寺まではひたすら林道を歩き、龍光寺の裏から登山道へ入る。山の中は、歩いていると周囲の生えている木の感じがどんどん変り、あきない。また、道もとても歩きやすかった。一の森ヒュッテ近くは、熊笹が一面に生い茂りひらけており、霧がかかっていたのが一瞬霧がはれた時に見える景色はすごく美しかった。ヒュッテの管理人さんはとてもやさしい方で、夜はヒュッテにて管理人さんと話をして楽しく過ごすことが出来た。

8月31日(日)
起床(4:15)―一の森ヒュッテ発(6:25)―頂上ヒュッテ(7:12)―発(7:50)―剣山(8:00)―ジロウキュウ峠(9:00)―丸石(10:40)−丸石小屋(11:15)―高ノ瀬(12:20)―白髪避難小屋(15:50)
起床から出発まで時間がかかってしまったが、ヒュッテの管理人さんに見送られて出発。1時間ほどしか歩いていないのに、頂上ヒュッテではゆっくりしすぎてしまう。ヒュッテから剣山頂上までは木道が整備されていた。頂上は意外と広かったが、鉄塔があったりと、想像していたような所ではなく、しかも、霧がかかっていて、景色も何も見えず残念だった。頂上から丸石までは、熊笹が一面に広がった稜線を歩き、途中からは晴れてきて景色も良く、とても気持ちがよかった。丸石小屋を過ぎると、熊笹が胸の高さほどになり、道も分かりにくく、すごく歩きにくかった。しかも、丸石から白髪分岐まで2時間の予定だったが、歩いても歩いても着く気配なく、だんだんと疲れてくる。三嶺ヒュッテまで行く予定だったが、時間も遅くなったので白髪避難小屋に泊まることになった。避難小屋近くに水場があるか分からず、水と食事の心配をしたが、歩いて15分ぐらいのところに水場があり、温かい食事が摂れたときはすごくうれしかった。今回は水の重要性を実感した。

9月1日(月)

9月2日(火)
5:00起床 7:41伊予西条駅発 8:40西ノ川 9:30石鎚登山口 
10:10西ノ川
 伊予西条駅はとても寝心地がよく、コンビニなども近くにあって朝食は栄養豊富なものを摂ることができた。(納豆、トウフなど)西ノ川バス停で降りて準備をはじめた。愛ちゃんの表情が芳しくない。眉間に皺をよせている。今日の行程は石鎚山小屋までであったが成就までを目標にしてゆっくり登っていったが、愛ちゃんの足取りがおかしく、相当痛そうな顔をしていたので引き返して登山口近くの神社前にテントをはることにした。涼しい場所だったけれどやぶ蚊がうようよいた。レーション食べたりはがきを書いたり3人で話をして過ごした。夜はチラシ寿司とコーンビーフ入りマッシュポテトでたいへんゴージャスだった。チラシはヒット作だと思った。神社の近くはのどかで工事のおじさんが犬親子を連れてきていて子犬がチョロチョロ母親のあとをついていく様がかわいらしかった。

9月3日(水)
3:30起床 5:45石鎚登山口発 9:00成就神社 9:40成就神社発 
11:25夜明け峠 11:55二の鎖、三の鎖 12:45石鎚山頂 13:45発
15:30リフト 16:00ロープウェー 16:10西ノ川テント場 17:20発
18:39伊予西条駅 20:43松山駅
 荷物を神社前にデポして、えみと私が荷物を交代しながら成就までの植林された林が整然と並ぶ中、ゆっくり足をすすめていった。ここもそうとう蚊が多くて、休憩も安心してとれなかった。途中、何やら下のほうで茶色い生きものがうごめいていて、とっさに熊だ!!!と思ったが、それはぶよぶよ太った汚いゴールデンの犬だった。ハァハァ息が荒くて、よだれを垂らしていて臭かった。無類の犬好き愛ちゃんは大喜びで犬のおかげで足の痛みを忘れてしまったと言っていた。それでやっと林の中を抜けて明るい場所に出た。そこは成就神社だった。なにか成就されたかな〜。お店、旅館が2,3件あって、はがきを買ったり試食したりアイスを食べた。神社でお参りしていざ石鎚へ!!!八丁坂はくだりが多く、なだらかな山道で、これから登るんやったらくだりたくないよねーと口々に言っていた矢先、木道の階段が多々見え始め、しかも急でゲーッと思った。少し登りきったらガスの中に山が現れた。石鎚はその山のむこうにそびえたっていたのだった。石鎚にさしかかるとき、まず一ノ鎖が現れ、愛ちゃんが先頭を行ったが足下が滑りやすく危険なので登山道を行った。しばらくしてニノ鎖が現れた。ここは犬が登れなかったので愛ちゃんが犬と一緒に回り道をした。先頭えみ、次に私。えみが見えなくなりそうとう怖かった。マジで自分と向き合う瞬間。オンオン犬の鳴き声がきこえて私に行くなと言っているのか、足がすくんで「愛ちゃーーーーん!」と叫んでも応答なく、気合の一言をみずからいれて登った。登れてよかった〜。ほーっ。
次の三の鎖も急登だったがなんなく登れすぐに頂上だった。愛ちゃんは私達を心配して
走り回っていたようで肩を上下させていた。石鎚(1982m)で大休止をとって、りんごを剥き、余りを愛媛大の爽やかおにいさんにあげた。帰りは登山道を降り、成就までゴールダッシュし、リフトに乗りぎりぎりでロープウェーに乗った。ロープウェーはあっというま。3時間かかったところをたったの7分で!!速攻でミートスパを作りやぶ蚊と格闘しながらパッキングをし、バスに乗った。松山駅まで行き、電車内で愛ちゃんのコーヒー牛乳やドーナツをわけてもらい怖い話でもりあがった。松山駅はけっこう大きくて警察の横で寝たかったがスペースがなくて駅前にマットを敷いた。ぐっすり眠るえみを横に私はほとんど眠らず番をした。

【雑感】
教育学部 英語科専修 4年 原山愛
 るり子、かんばら、愛。すっごい異色だけど楽しそうなメンバーだ。行く前からすっごい楽しみにしていた。けど、剣山縦走のときに、一次、二次と休むひまなく行動していた私の足にジンマシンが出る。体が休んでって訴えていたけど、剣に早く登りたくてうずうずしていた心が少し無理をさせていたのかもなぁ。次の石鎚では、その無理がたたって登るたびに足全部に痛みが走った。はぁ、こんなんCLやないね。二人にはいっぱい心配してもらって、たくさん楽しい思い出もらって本当に感謝しきれんわ。ほんとにありがとう!!

医学部 保健学科 看護学専攻 4年 篠原瑠理子
長い実習が終わって、夏休みに入ってからずっと地元で就職活動のようなものをしていて、それが一段落着いた頃に四国縦走計画が入っていたので、それまでずっとドキドキしていた。北九州〜徳島のフェリーの中では周りの人が驚くほどの怖い夢を見て大声を叫んでしまったが、そのあとはイルカの夢を見たのでなんとなく今回の山行はうまくいきそうだなと思ったらやっぱりそのとおりだった。山には癒され、出会う人々にも癒され、剣山ではまるで桃源郷で昔にタイムスリップしたみたいだった。石鎚は日帰りだったけれど山の上でアイスクリームを食べたり、リフトやロープウェーを利用したり、と山登りプラスアルファ旅気分も味わうことができた。今回の山行で、他二人に私というものをさらけ出してしまった。しかもえみの指をソーセージに間違えた時はさすがに自分のいやしさに苦笑した。みんな呆れないでこれからもよろしく。ありがとう!

医学部 保健学科 看護学専攻 3年 西上原えみ
剣山縦走では、天気にも恵まれて気持ちがよかった。女3人ということもあり、歩くペースも自分に合っていて、景色を楽しみながら歩くことができた。2日目は、予定時間より実際歩いてみるとすごく時間がかかり、出発の準備をもっと手際よくしたり、午前中の歩行時間と休憩時間の配分をしっかりできたらよかった。避難小屋に水場があるか分からず不安だったので、事前学習の重要性を実感した。ぜひ、もう1度登りたい。
 石鎚山登山は縦走ではなくなったが、個人の体調を考えながらペースなどを考え登れてよかった。石鎚山は林道、登山道ともにきれいに整備されており、とても登りやすかった。途中から犬が一匹ついてきて、頂上手前まで一緒に登ることになった。3人と1匹、こんな楽しい登山があってもいいのかもしれない。