冬山二次合宿霞沢岳西尾根

メンバー 渡辺(5) 渡嘉敷(3)

12月30日 晴時々曇り
5:00起床 8:00発 8:50分デポ地 9:30西尾根取り付き 11:30約1630付近 12:10撤退開始 14:25釜トンネル中ノ湯側

前日は22時の天気図を取ったため朝寝する。二人に六人用テントなので寒い。昨日の作りすぎた飯を無理矢理食ったりして出発が遅れる。前夜の降雪は10cmといったところか。砂防事務所から少し釜トンネル方面に歩いたところのデポ地で食料などのデポを回収し、6人用テントなどいらん物をデポ。松田達がデポの位置を微妙に変えたせいでやたら時間がかかった。
 林道から砂防事務所への道に入り、尾根上の送電線めがけてラッセル開始(だから性格には「西尾根」と言っても2100mのジャンクションで北西に延びていく尾根。二万五千地形図「焼岳」の、「広官署」記号が砂防事務所)。昨日までの弾丸トレースから一転、胸までのラッセルでヒイヒイ言う。尾根に上がれば楽になるか?と思ったが、1630mへの登りが最悪の雪の付き方で、急斜面に新雪が乗り、掘ると笹や根っこが出てくるといった塩梅。「ドライツーリングゥ!」とか言いながらワカンの葉を草付きにねじ込んで登り「サイッッコウ!」とかのたまうが、渡嘉敷が苦戦する様を見て、「うーん、こんな調子じゃあ2100の雪壁は無理だな」と判断し、1630の広いところにザックを置いて、敗退宣言を行う。
 さすがに帰るのはまだ早いだろうということで渡嘉敷のラッセルトレーニングも兼ねてもう少し登ろうとしたが、どこからか聞こえてくる雪崩の音を聞いて一時間もしないうちに撤退開始。あっという間に林道へ。トンネル出口の中ノ湯売店で警察や遭対協の人に挨拶し、打ち上げコーヒーを飲む。帰りは社会人とタクシー相乗り。一大OBということが発覚し鹿児島トークで盛り上がる。「これで栄養付けろ」と金まで頂く。ありがとうございました。
 松本で打ち上げ。お疲れ様でした。完膚無きまでの敗退でした。(記:渡辺)