2002年度春 屋久島縦走
期間:3月11日〜3月14日
メンバー:天本麻子 山田寛子

3月11日 移動日 晴れ
(7:00)部室集合―(7:15)部室出発―(8:45)屋久島フェリー乗船出発―(12:30)屋久島到着(13:18)永田行きのバス乗車―(13:58)永田着(¥1130)―(14:20)永田集落の先のトイレ―(14:30)休憩<林道>―(14:45)水汲み<林道脇の沢>―(14:50)登山道入口―(15:17)休憩―(16:00)天気図を書く<登山道の途中,30分間>―(17:00)テント張り<720のピーク付近> 
フェリー乗り場が南埠頭に変わっており乗り場まで少し戸惑いつつ行くが、順調。見送りはなんかどたばたしていたが、すごくうれしかった。船の中ではいつもと違い、寛子と二人なので二人とも口には出さないが不安なのか地図を見て念入りに確認をしたりする。その後どうしようもないほどの睡魔に襲われ寝つづけた。屋久島に近づきフェリーの中からじっくり観察する。バスで永田に着き二人っきりで歩き出すとやっと心が落ち着いてきた。途中で天気図を書いた後は地図とにらめっこをしながら歩く。ミズトリ沢が分からなくても暗くなる頃くらいまでは歩こうと打ち合わせていたのでとにかく歩いた。5時頃ミズトリ沢らしき沢がありしかもテン場にぴったりな場所のある所についたのでここがミズトリ沢だろうと見当をつけテントを張る。(本当は違う沢だった)時間的にも地図で見た感じでもこの辺りが妥当な所だったと思う。テントを張って火をつけ暖かくなるとほっとする。シチューは濃厚でうまかった。(天本)

3月12日 晴れ
(4:30)起床―(6:30)出発―(6:15)ミズトリ沢通過―(7:15)休憩―(8:15)休憩―(8:37)竹の辻(50分発)―(9:37)休憩(沢)―(10:25)姥ヶ岩屋―(11:20)休憩(沢)―(12:35)休憩(沢、七つ渡し?)―(13:00)鹿之沢小屋着
 姥ヶ岩屋付近から雪がちらほら残っておりやはり寒っ。高度が上がったせいか、私が屋久島らしい景色だと思う景色に出会う。沢の水がすごく澄んでいてきれいだったのが印象的だった。登山道には鹿の足跡がてんてんとついておりそれをたどりつつ行く。天気は晴れており時々見える青空に二人とも有頂天気味。まだまだ元気だった。鹿之沢小屋には早く着いたのでガス管を使いまくりたらたらと過ごす。明日が核心だからと気を引き締めなおしつつ早めに就寝。ずっと窓の外からポリタンのようなものがカラカラと鳴る音が聞こえて無気味だった。(天本)
3月13日 雨
(4:30)起床―(6:30)鹿之沢小屋発―(7:40)永田岳―(9:45)宮之浦岳―(12:20)花之江河―(13:45)淀川小屋着
出発前そこまで冷え込んでおらず、動きやすいからという理由でカッパの下ははかずにスパッツのみで出発。しかしこれは大間違いだった。高度を上げていくと、ガスってきたり、植物が濡れていたりで、ジャージがグチョグチョになってしまった。永田岳頂上に着く頃には体が相当冷えてきて、岩も滑りやすくなっていて、けっこう危ない状態だったと思う。反省すべきところだろう。それにしても永田までの上りはおもしろくて、ガツガツ系だった。永田岳から宮之浦岳にかけても、10cm程の雪は残っていた。宮之浦からは二人とも無言のまま黙々と下る。頭の中は「寒い」と「早く小屋に…」しかなかった。今日は淀川小屋の先の林道入口まで行って、明日尾之間歩道を行く予定だったけど、二人ともここまでで充分満足したし、天候の悪さも重なって、「明日下山」と即決。時間的に今日の小屋泊も許され、小屋にテントを張り、暖かく過ごした。この日は二人のボソボソ系が最高潮に達し、成り立っていない会話が繰り返された。(山田)

3月14日 雨
(4:30)起床―(6:50)淀川小屋発―(7:25)林道入口―(9:25)ヤクスギランド着―(11:08)バス発―13:20宮之浦港フェリー発
夜の2時すぎ、他の大学生らしき団体が起き出して、朝食を作っているらしくゴソゴソしていたのに、私達が出発する頃にはまた寝静まっていた。なんだったんだろう。林道入口までの登山道は所々根っこがむき出しになっており、それにあまもはイライラしていた。林道2時間歩きにもそろそろ慣れてしまったみたい。小袋を食べつつ、妄想にふけりつつ、ただただ歩く。ヤクスギランドではバスの時間をいつも10時ぐらいとあやふやにしか覚えていないので、また暇な時間を過ごす。温泉行きは時間的に無理で渋々あきらめたが、フェリーの中で船酔いしつつ、ジャバジャバとシャワーを浴びる。気持ちいー。(山田)

【雑感】
 農学部 獣医学科2年 天本麻子
今回の山行は二人と少人数でしかも同学年だったので気を使うことなく楽しめました。屋久島前にも高隈縦走などで寛子とは二人の山行をやっていたけど、今回の屋久島では本当に久しぶりに寛子と山に行ったような感じがします。自分の力のなさや寛子の頼もしさを感じ、取り残されたような悔しさも感じた山行でした。こんなに楽しくいい思い出がたくさんできたのは寛子のおかげだなと思います。海馬に刻み込んでおきます!ありがとう。次回は温泉とラーメン屋に行けるよう日程を組んで行きたいね。

農学部 生物生産学科2年 山田寛子
2年も一緒にいたのに、あまもと二人での屋久島縦走は今回が初めてで、新鮮な感じさえしました。そして二人というのも気楽で、とても楽しい山行となりました。憧れの永田歩道は新緑がきれいで、雪も程よく残っていて、静かで、ヒルもまだ冬眠中で、気に入りました。この縦走を終えて、自分は屋久島と縦走が好きだということが分かったような気がします。そしてあまもとこれからもいろんなとこに遊びにいきたいと思いました。まずは北海道だね。ミス・キャンセラーの汚名が再び出て来ない事を祈るばかり…。ステキな縦走ができたのはあまものおかげです。ありがとう。